2013年5月3日金曜日

App Inventor進化の方向性を探る

 少し前回エントリから間が空いてしまいましたが、ここへきてMIT App Inventor進化の方向性が1つ示される動きがあったのでそれを紹介します。

 まずは以下のスクリーンショットをどうぞ。






 これまでのApp InventorはWebブラウザのデザイナとJavaアプリのブロックエディタという構成で開発環境を構成していました。冒頭のスクリーンショットはその構成に変化が起きていることを意味するものになっています。

 ブロックを見てピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、このブロックはBlocklyがベースになっているようです。つまり、デザイナとブロックエディタの両方がWebブラウザで使えるようになるということです。

 同じブロックを使ったビジュアルプログラミング環境のScratchも2.0になるとWebブラウザで開発が行えるようになっていますが、その流れに乗っているイメージですね(開発が同じMITですから自然なことなのかもしれません)。

 App InventorのソースがホストされているGitHubにはnewblocksというブランチが存在しており、こちらで開発しているものを動かすと冒頭のようなAppInventorが使えるのですが、まだまだ不安定だったり、動かないところもあるようですが今後の展開が楽しみになってきました。

mit-cml/appinventor-sources newblocks Branch

 以下はデザイナのスクリーンショットです。


 目立つ現行バージョンとの違いはComponentsエリアとViewerエリアの位置が逆になったくらいですが、細かいところを見ると新しいコンポーネントが追加されているのがわかります。

 また、デザイナとブロックエディタはプロパティエリアの上にあるメニューボタン[Designer][Blocks]で切り替えるようになっています。Webブラウザで完結するようになったのでファイルをダウンロードして・・・という手間が無くなりますね。

 ブロックエディタがBlocklyベースになることで、冒頭のスクリーンショットにもあるように手間をかけずに日本語が豆腐になることなく表示されるなどのメリットも出てきますので、これが正式リリースされる日が待ち遠しいですね。

追記:
 ブロックエディタで日本語が表示されてもapkにしたアプリで実行すると文字化けしてしまうようです。この部分はまた後退してしまっているようですが、正式リリースまでに改善されることを祈りたいです。

再追記:
 ソースを見たところ、Blocklyの構成そのものなのでブロックエディタについてはあとで確認してみようと思います。あとはアプリとしてBuildする際にその文字が正しく処理できるかどうかですね。


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