App Inventorの最新ソースを追いかける[WiFi Connect]

　このエントリではApp Inventorの最新ソースを追いかける[WiFi Connect]を取り上げます。

　App Inventorで実機を接続して動作確認するには

• USBケーブルで接続して行う方法
• PCにapkファイルをダウンロードしてからadbを使って送り込む方法
• あるいはPCからapkファイルを実機内にコピーしてからインストールする方法

などがあります。

　最新のApp Inventorでは上記の方法に加えて

• Wifi Connect（無線LAN接続）

が使えるようになるようです。

（追記）すでにこの機能はMIT版App Inventorで正式に使える機能になっています。

　GitHubからソースを入手してbuild可能な方はbuildして試すことが可能ですが、buildが面倒という方は以下のサイトを利用する手があります。

　この機能は今年の夏頃にすでにApp Inventor Coffee ShopというGoogleグループにて

Announcing the availability of a TEST of the new MIT App Inventor wireless interface

上記のようにアナウンスされ、以下のテストサイトが立ち上がっていたものです。

http://testwireless.appinventor.mit.edu/

それがGitHubで公開されているソースのメインストリームに入ってきた、ということなのでしょう。

（追記）このあたりについては5月に実施されていたオフラインミーティングでプロ生ちゃんでお馴染みの@jz5さんが紹介されていましたね。他にもユーザ会会長の多田さんが各所でお話もされていますのでご存じの方も多いと思います。




なお、この機能を使うためには端末側に

MIT AICompanion

というアプリを導入しておく必要があります。

(2012.12.22修正)WiFiConnect正式リリース前の古いリンクなっていましたので修正しました。KGKGKGさま、しゃみぃさま、ご指摘ありがとうございます。

端末側でこのアプリを起動すると

こんな感じで起動します。

接続の手順としては、以下のような感じになります。

1. PC側でBlocksEditorを起動する
2. BlocksEditorの[Connect to Device]から[WiFi]を選択します
3. ダイアログに表示されるQRコードを端末側のアプリの[Scan the QR Code]で読み込ませると自動で接続します。あるいは表示されている接続コード文字列を打ち込み[Connect to App Inventor]ボタンをタップします
4. これで端末とApp Inventorが接続されますので、デザイナで部品を配置してBlocksEditorでブロックを組み立てて行ってみてください。デザインによる部品配置はどんどん端末の方に反映されていくと思います。

ケーブル接続しなくても作業ができるのはなかなか快適です。

　切断してしまった場合の再接続が若干面倒といえば確かにそうなのですが、これは仕組み上やむを得ないのかもしれません。

　新しい機能を試してみたいという方はぜひトライしてみてください。